小売業では転勤が多いのは事実ですが、基本的には国内での勤務メインです。ですが海外にも出店している、または国内での出店ペースが早い小売企業に勤務した場合には、将来的に海外出張も視野に入れておく必要があります。
海外勤務となれば不安なことだらけだと思いますが、どうせ会社のお金で行けるのなら観光なども楽しむ方がお得ですよ。自分の仕事に活かせる海外ならではの貴重な情報も見つかるかもしれませんしね。今回は「小売業と海外勤務」に関するお話です。
小売業では国内勤務が当たり前?
日本にある多くの小売業では、基本的には国内での勤務が当たり前です。ほとんどの従業員は海外に勤務する可能性はないと思っているはずです。
1つの県にしか出店していなかったり、また複数の都道府県を跨いでの出店をしている企業もありますが、国外はおろか国内での競争で手一杯の小売業が多いので、国外への出店ができないというのが現状です。
そもそも国外へ出店するほどの余力や資金力、人材が揃っていない、または国外へ出店するメリットがないという場合もあります。
日本でのビジネスモデルをそのまま海外で適用できるかと言われれば、そうではない可能性のほうがはるかに高いため、リスクを恐れて国内に留まる小売企業も多いですね。
小売業でも国外へ進出する企業はある
ですが国内のみで売上を確保し、業界での地位を維持し続けるのは至難の技です。
人口も減り、そもそもターゲットとなる客層自体が減ることはあっても増えることはないため、日本国内だけで利益を確保し続けるのは困難です。
そのため、大手を中心に国外へ出店する動きも顕著になってきました。その代表としてはスーパーやショッピングモールなどGMSを展開するイオンリテール、さらにアパレルで知らない人はいないユニクロなどですね。
国内で業界が飽和状態になると大手から海外へ進出していく傾向が強いですが、この考え方でいくと現在成長中のドラッグストアー業界も今後国内で飽和状態になると思われるため、日本のドラッグストアが海外へ出店する日も近いかもしれません。
海外で勤務することになったら
入社時には国内にしか勤務地がなくとも、小売業は変化の激しい業界のため10年後には「海外での勤務を命じられた」という可能性もあり得ます。
現地の人へ技術やノウハウを指導するという立場で赴任する場合が多いと思いますが、英語が話せる・留学経験の有無に関わらず海外で勤務させられる可能性もあるわけですよね。
海外のどこに勤務するのかによって必要となる言語は違うわけですが、現在の傾向を見ていると特に中国や台湾・韓国などのアジアへ出店する可能性は今後も高くなると思われます。
慣れない海外での勤務に不安になると思いますが、せっかく会社のお金で行けるのなら現地での生活や観光も楽しみたいところですよね。
個人的にはタピオカドリンクでお馴染みの台湾、特に首都である台北には行っておきたいところです。台北101という商業タワーもあるため、小売業に従事している人なら観光するだけでも良い勉強になりますしね。
現地の観光情報を発信しているサイト「台北観光で絶対に訪れたいスポット&役立ち情報11選」などをはじめ、現地の生の情報を発信しているサイトを見ているだけでも面白いですが、こうした観光サイトを巡ることでも小売業で働くうえで参考になる情報を発見できたりしますよ。
まとめ
大手小売企業に就職すれば海外勤務の可能性も高まるわけですが、そのぶん国内よりも得られる経験値は大きいはずです。現地の人とのつながりやその土地の文化なども学べるいい機会なので、個人的には海外勤務も悪くはないと思いますね。
せっかく海外に行くのなら、ただ仕事をするだけじゃなくて現地の観光やグルメなども思いっきり楽しんだほうがお得ですよ。
まだまだ小売業界で海外進出する企業は限られていますが、今後はスーパーやアパレル以外の業界でも海外進出は盛んになると思われます。
就活生の間では「小売業=日本国内のみでの勤務」という考え方があるかもしれませんが、どこに行っても・何歳になっても柔軟に対応できる力は身につけておきたいものですね。